2019年08月

知能は親から子に遺伝する可能性が高い、という科学的な知見が蓄積されているが、実際にはどの程度遺伝するだろうか。具体例として、親が東大卒のとき、子供が東大に合格する確率を考えてみる。

東大卒の子供を追跡調査しなくても、行動遺伝学を使えば結果を計算することができる(子供が実際に東大を受験するかはさておいて、合格レベルの学力に達する確率を計算することができる)。

以下では先に結果を書いて、計算方法は下の方に記載する。
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デイヴィッド・ライク「交雑する人類」(2018年)

古代DNA革命が起きていることがよく分かるスゴイ本だ。DNA解析技術の発展により、2010年に初めて古代人のゲノム情報が解析され、その後、解析される試料数が年々加速度的に増えている。
古代ゲノムの解析により、過去の人々がどう移住したのか、どのような交雑をしたのかが解明され、考古学・歴史学・言語学の長年の論争に決着をつけている。

この本の中からヨーロッパ人の起源についてまとめる。

ヨーロッパはこの分野で一番研究が進んでいる地域で、解析された試料数が他より桁違いに多い。それによって明らかになったのは、古代ヨーロッパでは、従来住んでいた人がほとんど別の移住者に置き換わるという、置換に近いイベントが4回も起きたということだ。
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登山家の野口健が空気銃で子猫の頭を撃ち飛ばし、それを咎めた友人の足も撃ったという内容の書き込みがネット上にあり、よくあるデマだろうと思いつつ調べてみたところ、本当の事だったのでビックリした。本人が自伝で語っているので間違いない。野口は子供の頃かなりの不良で、その頃のエピソードの一つとして出てくる。続きを読む

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