カテゴリ: 優生学

ヘレン・ケラーが障害児の安楽死を支持していたことは、日本ではほとんど知られていない。(私も半年くらい前に英語で検索していて知った)
1915年にヘレン・ケラーは障害児を安楽死させることを「人間の庭から雑草を引き抜くこと」と例えた。また精神薄弱者を「潜在的な犯罪者」だとした。どの子供が安楽死の対象となるかは医師団が決めればいいと提案し、子供が可哀そうだと思う人は(自費で)子供を引き取って育てればいいとした。

ケラー自身も障害者じゃないかと思うだろうが、このことの整合性については後に触れるとして、まずケラーが障害児の安楽死を支持するコメントを出すきっかけとなったボリンジャー事件とそれに対するケラーのコメントを見てみる。

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・優生思想という言葉を「弱者排除」「人の価値の選別」のような意味で使うのは、日本だけのガラパゴス用法。こういう意味での用法は1970年代以降に障害者団体(とそれに影響された一部のアカデミズム)で使われていた程度だったが、2016年の相模原障害者殺害事件の後に爆発的に使われるようになった。

自分の主張を通すために、ナチスを想起させて相手に悪のレッテル貼りをするために使われているのであって、こういう使い方は止めた方がいい…という記事です。

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ゲノム編集技術の開発により、知能を向上させたデザイナーベビーが現実味を帯びてきたが、倫理的な問題を差し置いたとしても、現状では知能に関連する遺伝子は一部しか特定されておらず、ゲノム編集技術も未熟なので、実行できる段階にはない。

しかし遺伝子工学を用いなくとも人類の知能を大幅に向上させる方法は存在する。それは頭のいい人を選抜して子供を作らせ、さらにその子供の中から頭のいい人を選抜して子供を作らせ…ということを繰り返せばいい*1。要するに家畜や植物の育種と同じようなやり方をすれば、間違いなく知能は向上する。

もちろんこんなことは倫理的に許されないのだが、実際にやってみたらどうなるのかは、遺伝学や育種学の知見から計算することができる。

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『IQは金で買えるのか』(朝日新聞出版)で紹介されていたが、ミシガン州立大学のスティーブン・シュー教授によると、知能に関わる理想的な遺伝子変異の組み合わせが実現すれば、IQは1000以上になるという。

シュー教授が書いた該当記事はこれ(より詳しくはこの論文にある)。確認したところ遺伝学の教科書にもある標準的な理論で、確かにIQは計算上1000以上になる。
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